通信環境が整備されている「ゲストハウス雷鳥」のワーキングスペース=15日

通信環境が整備されている「ゲストハウス雷鳥」のワーキングスペース=15日

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北アや美ケ原でワーケーションを 松本地域の環境「最適」

信濃毎日新聞(2020年12月16日)

 北アルプスや美ケ原高原といった松本地域の山岳リゾートで、旅先で仕事と休暇を両立させる「ワーケーション」の普及に向けた動きが活発化してきた。新型コロナウイルス対策で密集が敬遠される中、観光関係者が自然に囲まれた地域の環境を「テレワーク(遠隔勤務)に最適」とアピール。旅行需要の回復につながればと期待している。

 ワーケーションはワーク(仕事)とバケーション(休暇)を組み合わせた造語。非日常に身を置いてリフレッシュできると注目されている。

 松本市の認定NPO法人「信州まつもと山岳ガイド協会やまたみ」は今秋、松本市や安曇野市でワーケーションの推進事業に乗り出した。地元の温泉旅館などで遠隔勤務をしつつ、北アや美ケ原高原で山歩きや自然観察を楽しめるプログラムを企画。来年に具体化させ、宿泊施設と連携して需要を掘り起こす狙いだ。

 同NPOには山岳ガイドら約100人の会員がいるが、今年は新型コロナで登山・ハイキングツアーが軒並み中止に。ガイド収入も大きく減る中、山岳や高原の魅力を生かせる誘客手段に着目した。

 新型コロナ対応の観光振興に向けた環境省の補助金を活用。年明けにもモニターツアーを行い、専用ウェブサイトも作ってPRする。事務局長の福田浩道さんは「長期滞在で余暇に自然を楽しめるワーケーションは地域の活性化につながる」と期待する。

 北アの宿泊施設でも誘客の動きが出ている。松本市の乗鞍高原にある温泉宿「ゲストハウス雷鳥」は、ワーケーションの宿泊プランを作った。標高約1500メートルの山あいにある温泉宿で、館内に専用ワーキングスペースや公衆無線LAN「Wi―Fi(ワイファイ)」を導入。快適に仕事ができる環境を整えたところ、今秋までに40組近くが利用したという。

 もともと湯治客向けの長期滞在プランがあったが、ワーケーション向けのプランにリニューアルすると好反応。4泊以上の滞在が目立ち、温泉や高原の散策を楽しむ利用客が多いといい、オーナーの藤江佑馬さん(37)は「自然の中でゆっくり過ごし、自分と向き合える。ニーズは今後も増える」と予想している。

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