啓翁桜の栽培に取り組む「いぶき会」のメンバー=南砺市小又

啓翁桜の栽培に取り組む「いぶき会」のメンバー=南砺市小又

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真冬彩るピンクの花 啓翁桜の出荷本格化

北日本新聞(2021年1月19日)

 真冬に淡いピンクの花を咲かせる早咲き桜「啓翁桜(けいおうざくら)」の本格出荷が18日、南砺市小又(福光)のハウスでスタートした。地元で湧き出る温泉水で出荷処理しているのが特徴で、ことしは昨年より千本多い4千本の出荷を見込む。

 啓翁桜はイノシシの被害を受けない上、標高が高く寒冷な地域での栽培に適している。冬場の収入源確保などを目的に、地元の男性4人が出荷組織「いぶき会」を結成し、2013年から栽培をスタート。今シーズンは新たに1人が加入し、70アールで約400本を育てている。

 同会はJA福光の保冷庫を借り、枝を寒い場所に保管。その後、地区内の温泉施設「ぬく森の郷(さと)」から出る約40度の排湯に浸し、花芽の休眠状態を破っている。

 18日も会長の杉浦良夫さん(84)らメンバー5人がハウスに集まり、出荷作業に取り組んだ。福光地域内の直売所や道の駅のほか、金沢の市場にも出荷する。杉浦さんは「生産量を増やして地元の特産として根付かせ、若い人にバトンタッチできればいい」と話していた。

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