Mioさん(右)が考案した焼き菓子と合わせたバレンタインデー向けギフトとして販売する予定の飯田下伊那地域のシードル

Mioさん(右)が考案した焼き菓子と合わせたバレンタインデー向けギフトとして販売する予定の飯田下伊那地域のシードル

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バレンタインにシードルと焼き菓子を 飯田下伊那6農園・醸造所

信濃毎日新聞(2021年1月28日)

 飯田下伊那地域でリンゴの発泡酒「シードル」を生産する6農園・醸造所が、2月14日のバレンタインデーに合わせて、シードルと焼き菓子をセットにしたギフト商品の販売を企画している。飯田市のパティシエ、Mioさん(41)=本名・南條実麻(みお)さん=が銘柄に合わせた菓子6種を考案し、11~14日に飯田市仲ノ町の喫茶店「KURANO」で販売。シードル生産者らは「贈り物で心温まる時間を過ごして」としている。

 販売するシードルは、イチゴやナシなど地元産果樹と合わせて醸造した銘柄など甘口を中心に約10商品。パウンドケーキや王冠形のバターケーキ「クグロフ」といった焼き菓子が並ぶ予定だ。このほか、粉砂糖と卵白を混ぜたクリームで絵柄や文字を彩った「アイシングクッキー」も付ける。シードルは275~750ミリのボトルで、ギフト商品の価格は千円から2500円ほど。

 Mioさんは、昨年8月に神奈川県鎌倉市から移住。減農薬素材にこだわったパンや焼き菓子を主に受注生産し、果樹産地に関心があったという。アイシングクッキーは紅こうじなど天然素材で着色し、ポップアートを思わせる色鮮やかなデザインだ。

 Mioさんは「果実感のある伊那谷のシードルは、フルーツを使った菓子と好相性。お酒と一緒に甘い物を食べる文化に触れてほしい」。企画に加わるNPO法人国際りんご・シードル振興会(飯田市)の後藤高一理事長(64)は「デザート感覚で楽しむというシードルの新たな可能性を提案したい」と話している。

 販売は午前11時~午後4時。同店は現在、喫茶営業を休止しており、来場者には感染防止対策を呼び掛けている。問い合わせは同店(電話0265・48・8121)へ。

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