県酒造組合は2日、富山市丸の内の組合事務所で「新酒きき酒研究会」を開き、県内17の蔵元が出品した吟醸酒と純米酒合わせて58点の味や香りを、審査員の蔵元代表者や県食品研究所員ら10人が吟味した。
新酒の出来を確認し、品質や出荷の管理に役立てるため毎年実施している。今年は吟醸酒44点、純米酒14点が並んだ。
新型コロナウイルス対策のため回し飲みはせず、審査員は自分のカップにスポイトで酒を取り、鼻に近づけたり口に含んだりして色や味、香りを3段階でチェックした。
審査員長を務めた金沢国税局鑑定官室の佐藤泰崇(やすたか)室長は「今年は雪が降ったことで温度が安定し、仕込みが順調にいった。非常に香りが高く、味がきれい」と話した。
今回の結果を参考に、今月下旬に開かれる金沢国税局酒類鑑評会や、来月下旬の全国新酒鑑評会に出品する酒を決定する。