世相を表し、人形にマスクを付けて展示している=高岡市小馬出町

世相を表し、人形にマスクを付けて展示している=高岡市小馬出町

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土蔵造りの町に華やかひな飾り 人形もマスク 世相映す

北日本新聞(2021年3月14日)

 伝統的な土蔵造りの町並みを舞台にした「第21回山町筋のひなまつり」が13日、高岡市の山町筋一帯で始まった。時代を超えて愛されてきたひな飾りが並び、訪れた人々が華やかに彩られた通りの散策を楽しんだ。14日まで。

 山町筋のひなまつりは、国の重要伝統的建造物群保存地区である山町筋の魅力を発信しようと、土蔵造りのある山町筋まちづくり協議会(塩崎吉康会長)が2001年から毎年開いている。今年は新型コロナウイルス感染防止のため昨年に引き続き、人形の展示のみ実施している。

 今回は御馬出町、守山町、木舟町、小馬出町の4町内の町家や商店約20カ所を会場としている。山町ヴァレー(小馬出町)では人形にマスクを付けて世相を表現。中村漆器店(守山町)では明治から昭和までの8組がそろい、豪華な「御殿びな」が目を引いている。

 家族と訪れた福岡小4年の保科真奈実さん(10)は「生まれた時に買ってもらった自分のおひな様と違って歴史を感じる」と昔ながらの人形に見入っていた。

 14日は午前10時~午後4時に開く。北日本新聞社共催。

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