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宿泊施設閉館...亀谷温泉は残った 住民結集、銭湯を来月オープン

北日本新聞(2021年3月20日)

 富山市小見地区(大山)の住民有志が運営する銭湯「白樺の湯」が4月10日、同市亀谷(かめがい)にオープンする。3月で閉館する白樺ハイツの入浴ゾーンを活用するもので、亀谷温泉存続に向けた住民の熱意が実った。源泉掛け流しの露天風呂も楽しめる。一部改装を行うための資金をクラウドファンディングで募っている。 (松岡仁志)

 亀谷温泉は県内では珍しい単純硫黄泉で高いアルカリ性が特徴。神経痛やリウマチ、高血圧症などに効能があるとされ、白樺ハイツの入浴ゾーンで利用されてきた。根強いファンも多かったが、施設老朽化や宿泊客低迷に新型コロナウイルス禍が追い打ちを掛け、昨年、閉館が決定した。

 「このままだと、亀谷温泉を楽しめる場所がなくなる」。危機感を持った住民有志は温泉存続に向け、入浴ゾーンの活用法の検討を開始。昨年末に「白樺の湯を守る会」を立ち上げた。小見地区自治振興会長の山森潔さん(72)を代表に、地元市議や商店主ら9人が発起人に名を連ねた。

 白樺ハイツのロビーや宿泊ゾーンなどは使用しないため、銭湯の入り口は正面玄関ではなく、大浴場付近にある通用口を使うことにした。イメージチェンジを図り、脱衣室や休憩コーナーの壁紙とフロアカーペットを張り替える。改装資金は会費と、100万円を目標に5月20日まで募集するクラウドファンディング「レディーフォー」で調達する。

 守る会は市と交渉を重ね、市有財産無償貸し付けの契約を結んだ。消防署や保健所などへの必要な届け出も終えた。施設は従来通り男女とも大浴場に露天風呂、サウナがあり、入浴料は440円を予定している。

 4月9日はプレオープンとして白樺の湯を無料開放する。支配人を務める予定の山森さんは「赤字にならなければ、良しとしたい。住民の皆さんが憩う銭湯を目指したい」と話した。

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