名古屋城天守の金のしゃちほこが6日、木曽町福島の「道の駅木曽福島」で展示された。名古屋市などでつくる実行委員会によると、金のしゃちほこが愛知県外に出るのは約150年ぶりで、長野県内での展示は初めて。しゃちほこを間近で見ようと約500人が訪れた。
運び込まれたのは「雌」で、高さ約2・6メートル、重さ約1・2トン。新型コロナ下の市民を元気づけようと、天守から下ろして名古屋市街地などで展示する企画の一環で、築城当時の建材が搬出された縁から木曽地方でも披露することになった。
市観光文化交流局の松雄俊憲局長は「しゃちほこは災いを払うとされる。新型コロナも吹き飛ばしたい」。家族と訪れた町内の沼ひと美さん(34)は「近くで見ると迫力がすごい。ぴかぴかできれい」と、この日限りの展示を喜んでいた。