例年より早く開花したハナモモを楽しむ人たち=14日

例年より早く開花したハナモモを楽しむ人たち=14日

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阿智の春、ハナモモ包む「桃源郷」 早めの開花、催しも前倒し

信濃毎日新聞(2021年4月15日)

 阿智村智里の月川温泉郷周辺で14日、「花桃マーケット」が始まった。村によるとハナモモは10日に開花し、過去10年で最も早く、17日からの開催予定を前倒しした。既に三分咲きで、訪れた人は写真撮影などを楽しんでいた。

 村などでつくる実行委員会の主催。新型コロナウイルスの影響で、例年開く「花桃まつり」を規模を縮小して名称を変更した。検温や、名前や住所の登録など対策を講じ、屋台での飲食や物販エリアを分離した。

 本谷川沿いの約4キロに、白や淡いピンク、濃いピンクのハナモモが約5千本。今年はまだ桜も咲いており、さまざまな色が一帯を彩る。茅野市から訪れた前川直利さん(67)は「木の数に圧倒された。桜も一緒に見られていいタイミング」。岐阜市の松浦広文さん(52)は「心が和んで仕事を忘れられる」と話し、熱心に撮影していた。

 村の熊谷修一地域経営課長は「新型コロナ対策のため、体調管理を万全にして来てほしい」と呼び掛けている。30日まで。

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