5月に七尾市で行われる青柏祭(せいはくさい)で巨大な山車(だし)「でか山」を唯一展示する府中町で17日、でか山の組み立て作業「山建て」が始まった。同町の印鑰(いんにゃく)神社にPCR検査で陰性が確認された若衆約30人が集まり、レッカー車でつり上げた部材を組み、ロープでしっかりと縛り、祭り本番に備えた。
若衆は3日間かけ、ロープで補強しながらでか山の骨組みである「地山(じやま)」を完成させ、むしろ張りに取り掛かる。完成したでか山は5月3、4日に神社前で展示する。
山建てに先立ち、安全祈願祭が営まれ、関係者が作業の安全と健康を祈った。山建てを見守った同町総代の中越政秀さん(70)は「関係者からコロナ感染者が出ないよう祈った。コロナに負けない気持ちでやっていきたい」と話した。