着物姿で町歩きを楽しむイベントが18日、高岡市金屋町の移住体験施設「さまのこハウス」を拠点に行われた。日頃なじみがない着物を身に着けた外国人ら約30人が、風情ある町並みを散策した。
着物文化に親しんでもらおうと、高岡市昭和町3丁目の美容院「ヘアーサロン ランコントル」を営む朝山公美子さん(47)が企画した。今回は高岡の鋳物発祥の地で、歴史を感じさせる町並みが続く金屋町を会場にした。
市内外から家族連れや友人のグループが訪れた。朝山さんが所有したり、友人らから寄せられた約50着の中から、好きな着物を選んで着てもらった。
ベトナムやインドネシア出身の男女5人も着物姿になり、日本文化を体験。市内の企業に勤めるベトナム出身のチン・トゥイ・ズンさん(29)は「似合っていると言われてうれしい」と言い、写真を撮ってもらうなどしながら石畳の通りを歩いた。
荒天のため雑貨やアクセサリーなどを販売するマルシェは中止になったが、参加者は晴れ間に散策を楽しんだ。
今後もイベントは各地で開く予定。同店では3月から着物レンタルや着付け、ヘアアレンジといった新サービスを始めた。朝山さんは「気軽に着物を着て出掛けてもらえるようになれば」と話している。