伊那市とジェイアールバス関東（東京）は１３日、屋根がない２階建てバス「オープントップバス」を市内観光などで活用するため、試走会を開いた。市職員や観光関係者ら約３０人が乗車し、高さ約３・５メートルからの眺望を楽しめるバスを体験。今後、さまざまなアイデアを出して市内での活用を探る。

　両者が昨夏に結んだ包括連携協定に基づき実施。市役所を発着点に、市街地や西箕輪の農業公園「みはらしファーム」などを巡った。乗車した白鳥孝市長は、夜間に星空を楽しんでもらう、移住希望者を乗せて伊那の風土を体感してもらう―といったアイデアを挙げ、「いろいろな活用方法がありそうだ」と話した。

　ジェイアールバス関東中央道支店（伊那市）の宮本昭一支店長は、新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、「開放的な車両は密閉の回避にもなる。伊那を盛り上げるために協力したい」としている。