子ヤギに水を飲ませる松井さん

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子ヤギ3匹除草に活躍 あわすのスキー場

北日本新聞(2021年5月19日)

 グリーンシーズン中のあわすのスキー場(富山市粟巣野・大山)に、今月から、雄の子ヤギ3匹がゲレンデの"除草スタッフ"として加わった。スキー場を運営するNPO法人「あわすの」が、黒部市のチーズ製造・販売会社「吉田興産」から買い取った。ヤギは新人とは思えない仕事ぶりでゲレンデを整備し、来場客からの人気も集めている。(呉人野々子)

 ヤギ3匹はいずれも生後2カ月で、5月初めにスキー場に来た。早朝から夕方まで約10時間ゲレンデに滞在し、草を食べている。夜はリフト降り場に作った専用の小屋で寝る。「あわすの」の監事、松井一洋さん(49)が飼育している。

 3匹はリードにつながれ、1日当たり約200平方メートルの範囲を除草。小さい草を好んで食べるが、食べた後のゲレンデは地面が見えるまで草が少なくなっている。夏場から人間の手による草刈りも行い、二つの態勢で除草する。

 スキー場は無料で開放しており、ヤギを近くで見物できる。愛らしい姿はSNSを通して広まり、休日は親子連れやカップルなどが多く訪れている。名前はまだなく、今後名前を公募するイベントを開く予定だ。

 同スキー場は、今年からグリーンシーズンの営業を始めた。バーベキューセット貸し出しや地元産そばの提供などさまざまな催しを計画中だ。松井さんは「新緑の粟巣野の魅力を感じてほしい」と話している。

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