石川県内の東京五輪聖火リレーの代替イベントとなる点火セレモニーは最終日の1日、七尾市の和倉温泉湯(ゆ)っ足(た)りパークで行われ、ランナー79人が「トーチキス」形式で聖火をつないだ。県内のリレーは2日間の日程を終え、聖火は2日に富山県に入る。
前日の金沢に続いて無観客での開催となった。トーチキスリレーは、2018年平昌(ピョンチャン)冬季五輪のスケルトンに出場した輪島市出身の小口貴子さん(36)から始まり、宝達志水町以北の市町を走る予定だったランナーが次々と自身のトーチに聖火をともした。
七尾市の能登演劇堂で多くの公演経験がある俳優の若村麻由美さん(54)が最後に聖火を受け取り、点火皿を燃え上がらせた。若村さんは「コロナとの闘いは続くが、人間の知恵と努力で克服できると聖火を見て感じた」と語った。