2月に閉館した越中庄川荘(砺波市庄川町庄)が17日、「となみ野庄川荘」としてリニューアルオープンした。飲食店の柿里(砺波市高道、佐藤幸博社長)が運営し、初日から庄川産アユの炭火焼きや大門素麺(おおかどそうめん)など砺波の特産品を味わう人でにぎわった。
1階レストランを全面改装し、アユのいけすやいろり、流しそうめん専用の円卓を14台設置し、家族連れが楽しめるようにした。五箇山豆腐やとなみ野たまねぎのサラダ、ゆずサイダーなどもメニューに入れた。
露天風呂や宴会場を備えたまま、客室24室のうち和室6室はベッドを入れたツインタイプに変え、高齢者のニーズに応えた。絵本400冊のキッズコーナーやエステルームも新設した。
前身の越中庄川荘は県勤労者保養センターとして1976年に開業。コロナ禍で客足が減り、県労働者共済生活共同組合が柿里に事業譲渡した。佐藤社長は、地元の人や家族連れをターゲットにするとし「シニア世代の健康づくりに向け、夏にはジムやヨガも始めたい」と話した。