「御座之間」近くから五重塔や庭園を眺める拝観者=羽咋市の妙成寺

「御座之間」近くから五重塔や庭園を眺める拝観者=羽咋市の妙成寺

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羽咋の妙成寺 重文「書院」を特別拝観

北國新聞(2021年6月21日)

 羽咋市滝谷町の日蓮宗本山妙成寺で20日、普段は非公開となっている1659(万治2)年築造の重要文化財「書院」の特別拝観が始まった。訪れた人は加賀藩主だけが使った席の近くから、同じく重要文化財の五重塔を眺め、「殿様目線」の景観と寺の歴史に親しんだ。
 20日は予約した拝観者が僧侶の案内で、前田利家以降の歴代藩主の位牌をまつる「御霊屋(みたまや)」や、五重塔を望む藩主専用の部屋「御座(ござ)之間」を見学。藩主の席の脇にある「花頭窓」から、五重塔や県名勝の庭園が美しく望めることを知った。
 書院は、5代藩主前田綱紀が3代藩主利常の生母で、寺の「中興の祖」である寿福院(じゅふくいん)らの冥福を祈り、参拝時の休息所として建てたと伝わる。今年3月、46年ぶりの屋根の全面ふき替えや耐震化、保存修理などの工事が完了した。
 書院の特別拝観は8月15日以外の毎週日曜午前10時と午後2時に行う。前日までの予約が必要となる。

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