植物園でトレイルライダーを体験する社員ら

植物園でトレイルライダーを体験する社員ら

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車椅子で楽しむ高山植物 白馬の植物園が専用一輪車でツアー

信濃毎日新聞(2021年7月2日)

 白馬村の白馬五竜高山植物園(標高1515メートル)で1日、アウトドア用車椅子「トレイルライダー」を使った散策ツアーの研修があった。身体障害者や足腰が弱い高齢者ら、誰もが観光を楽しめるユニバーサルツーリズムの取り組みで、ツアーに付き添う運営会社「五竜」の社員が乗り心地や操作方法を確かめた。

 トレイルライダーはアルミ製の輸入品で全長約2メートル、重さ約23キロ。中央に利用者を乗せ、前後の介助者(社員)が操作する。一輪車のため細い道でも方向転換しやすく、後方のハンドルにブレーキがあり速度調整も容易という。

 約300種200万株の高山植物が広がる園内を1~3時間ほどかけて巡るツアーは予約優先で5千円。昨年は新型コロナで利用はなかったが、例年6~10月の開園中、山好きで交通事故に遭い半身不随になった人、90代で車いす生活の人など10件ほどの利用があるという。

 電話で問い合わせ受けたこともあるという総務担当の横川大輝さん(26)は初めて試乗し、「一般の人以上にストレスの多い生活を送っている方々にもこの素晴らしい自然を満喫してほしい」と話していた。問い合わせは五竜(電話0261・75・2101)へ。

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