みなみ信州農協(本所・飯田市)は4日、松川町の松川インター選果場で今年初めてわせ種の桃を出荷した。同農協によると、県内では最も早い。飯田下伊那地域から集まった品種「日川白鳳(ひかわはくほう)」「たまき」「赤宝(せきほう)」計千キロ余を作業員が選果、箱詰めした。
甘い香りが漂う中、果実の形や傷などを確認し、1個ずつ品質ごとに分類した。今年は6月上旬に雨が少なく小玉だが、色づきは順調で糖度も高めという。同農協営農部果実柿課の原章郎さん(29)は「甘みが強く色もきれいに仕上がった」と喜んでいた。
わせ種に次ぎ、20日ごろから主力品種「あかつき」「白鳳」を、来月10日ごろからは晩生種を出荷する予定。中京圏などに卸し、出荷量は昨年比約2割増の731トンと見込んでいる。