北アルプスで登山の安全指導や救助に当たる山岳遭難防止常駐隊の結隊式が14日、大町署で開かれた。北部(後立山連峰)の17人、南部(槍・穂高連峰)の14人を隊員に委嘱。新型コロナウイルスの影響で高まったアウトドア志向を受け、初心者の入山が増えるとみて安全確保に努めるとしている。
昨年度まで、夏山常駐パトロール隊と秋山特別パトロール隊に分けて活動していたが、秋山の登山者が増加傾向にあることなどから、両パトロール隊を統合し、名称も変えた。夏山、秋山のシーズンの変わり目に一時下山するが、北部は9月27日まで、南部は10月13日まで例年より1カ月ほど長く活動する。
県警山岳安全対策課によると、7月11日までの今年の遭難件数は80件91人で、前年同期比17件23人増となった。北部隊長の矢口拓さん(48)=北安曇郡池田町=は「下調べをきちんとし、対応できる体力、技術、装備で入山してほしい」と話した。