県営松本空港(松本市)と大阪(伊丹)空港を結ぶ日本航空の大阪線の夏季限定運航が1日始まり、早速32人の利用者が降り立った。空港ロビーで、中信地方の市町村などでつくる「信州まつもと空港地元利用促進協議会」の会員が乗客を出迎え、観光パンフレットや特産品を手渡した。
午前10時ごろ、大阪発の初便が松本空港に到着。大阪府から家族3人で訪れた会社員城谷麻衣子さん(36)は、軽井沢町の実家に帰省するという。「子どもを連れて出掛けたいが、家でのんびり過ごそうと思う」と話した。
夏季限定の日航大阪線は今年で8年目で、31日まで1日1往復する。新型コロナウイルス感染拡大の影響もあり、期間中の予約者数は1482人(7月31日時点)と販売予定の3割ほどにとどまっている。
初日の松本発には16人が搭乗した。同協議会事務局の松本市観光プロモーション課の小口一夫課長は「夏季限定運航は帰省やビジネスの需要が高い」とした上で、「いま観光PRをすることに迷いもあるが、収束後を見据えて情報提供するのは必要だと考えている」とした。