冷たい風が吹き下ろす大雪渓を歩く登山者たち

冷たい風が吹き下ろす大雪渓を歩く登山者たち

長野県 白馬・安曇野 アウトドア・レジャー

登山者の汗にひんやり 白馬大雪渓

信濃毎日新聞(2021年8月5日)

 北アルプス白馬岳(2932メートル)の人気ルート、白馬大雪渓。アイゼンやストックを使った登山者の列が、残雪と夏山が織りなす雄大な景色に包まれていた。

 汗が噴き出す登山道から大雪渓に入ると、ひんやり冷たい風が吹き抜ける。滋賀県の自営業神山剛史さん(39)はザックを下ろして「涼しくて気持ちが良い」。長女の陽央莉(ひおり)さん(7)は軽アイゼンで雪を踏み締めて「ザクザクする」と歓声を上げていた。

 白馬山案内人組合の松沢幸靖組合長(54)によると、大雪渓上のルートは長さ約1・5キロ。今季はまとまった雨が少なく安定しているが、一部では融雪が進んだ危険な場所を迂回(うかい)する「秋道」になっている。「遭難や落石事故を防ぐためにも全体を見渡しながら登ってほしい」と呼び掛けている。

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