呉羽梨を使ったスムージー(右)と大山カリーを紹介する大澤さん

呉羽梨を使ったスムージー(右)と大山カリーを紹介する大澤さん

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呉羽梨でスムージー 規格外品を有効活用

北日本新聞(2021年8月15日)

 自然の中で芸術に触れるリビング・アート・イン・トヤマでは毎年、イベントの限定グルメが来場者から人気を集めている。

 会期中、富山市福沢地区コミュニティセンターに隣接するアートスペース「VEGA」で食堂を開く。大山地域で作られたミョウガやネギを使った「大山カリー」やプリンアラモードなどオリジナルメニューを提供している。

 今年の新作メニューは、呉羽梨をふんだんに使ったスムージー(700円)だ。リビング・アートの総合プロデューサー、貫場幸英さん(58)と、同市根塚町の洋菓子店「和の心 ぷちロール」の店主、大澤安明さん(49)が共同で作り上げた。

 ナシは、貫場さんの知り合いの農家から規格外になったものを仕入れた。1カップに1個以上を使い、カットしたナシと塩アイスをトッピングした。「規格外といっても、傷やへこみがあったり小さかったりするだけでおいしさは全く変わらない」と大澤さん。「繊細な味や香りを楽しめる一品に仕上がった」と出来栄えに自信を持つ。

 大澤さんは、リビング・アートがスタートした当初から限定スイーツ作りを担当している。今年も春ごろから準備して試行錯誤を重ねてきた。「自分にとっても料理の原点に戻れるチャンス。お披露目するのが楽しみ」

 今年は春の悪天候の影響で、呉羽梨が過去にないほどの不作だった。出荷できないものも例年より多いという。貫場さんは「工夫次第で価値を創造できるということを、食を通して感じてもらうきっかきになれば」と期待していた。

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