小松市安宅新町の漬物製造会社が16日までに、地物の果物や野菜をかき氷に仕立てた。同市特産トマトや加賀市産イチゴなどをオーガニック(有機)砂糖と煮詰めた手作りソースは、着色料など無添加で、本来の色や味わいが楽しめる。地産地消を推進し、形がふぞろいなど規格外品を有効活用する。
ソースはトマトやイチゴのほか、地元農家から仕入れた能美市特産の国造ゆず、羽咋市産イチジクの計4種類がある。皮をむいたトマトのソースは薄いオレンジ色に仕上がり、イチゴやイチジクは果実の食感が楽しめる。果汁と皮を使用したユズは爽やかな香りが広がる。
かき氷ソースを考案したのは、漬物製造「まるしょう」。2007年ごろから、地元で採れた果物などでジャムを作ってきた。夏場に市販のシロップでかき氷を食べ、着色料で舌に色がつく子どもの姿を見て、北村眞理子専務(66)が「自然の味を食べてもらいたい」と、ジャムと同様に果物などをじっくり煮詰めたソースを作った。
北村専務は「こだわった安心のソースを味わってほしい」と話した。かき氷は一つ税込み400円。同社内の店舗で販売している。