モニュメントや観光案内所を備えた広場=輪島市門前町

モニュメントや観光案内所を備えた広場=輪島市門前町

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總持寺通りに広場完成 開創700年に合わせ 9月1日供用、駐車場も整備

北國新聞(2021年8月31日)

  〈門前 観光案内所備える〉

 曹洞(そうとう)宗大本山總持寺の開創700年に合わせ、輪島市が門前町の總持寺通りで整備を進めていた広場と駐車場の整備が完了し、9月1日に供用を始める。車やバスで訪れた祖院の参拝客は商店街を通って寺に向かうようになるため、観光案内所を備えた広場や駐車場の完成は地元にとって念願だった。関係者は商店街のにぎわい創出に期待を寄せている。

 広場「禅の里広場」は、造り酒屋だった空き建物を解体し、整備した。輪島塗をイメージした朱色の舗装を施した約1千平方メートルの敷地に、休憩スペースや観光案内所を兼ねた施設を造った。木造平屋建てで、歴史的な街並みに調和するよう黒瓦屋根とし、駐車スペースも備える。

 広場には、總持寺と總持寺祖院などによる「禅と海 里づくり・交流促進プロジェクト」が、経典を納める回転式の書架「輪蔵(りんぞう)」をイメージした高さ約2メートルのモニュメントを設けた。

 新しい駐車場は広場から150メートルほど離れた、商店街を通り抜けた先にあり、普通車20台、観光バス4台を止められる。市は、観光バスの交通アクセス向上を図るため、国道249号と總持寺通りを結ぶ市道「走出駅前線」とともに整備した。

 現在使用している駐車場は、總持寺祖院の正門を出て直進した場所にあり、参拝客が商店街へ足を向けにくかった。新しい駐車場ができると、参拝客は車やバスを降りてから商店街を通って正門をくぐるため、商店街に活気が生まれることが期待される。

 地元では總持寺開創700年に合わせて全国から来訪者を見込んでおり、市は節目を契機として、總持寺通りの整備を推進してきた。広場と駐車場は今年5月に着工し、総事業費は約1億6千万円となる。現在の駐車場は閉鎖する。

 商店主らでつくる総持寺通り協同組合の能村武文代表理事(63)は「待ちに待ったという思い。この通りが『表参道』になるよう、協力してさらに魅力を高めていきたい」と力を込めた。

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