改修を終え、一般公開が始まった大聖寺鴻玉荘=加賀市大聖寺関町

改修を終え、一般公開が始まった大聖寺鴻玉荘=加賀市大聖寺関町

石川県 加賀・白山・小松 アウトドア・レジャー

歴史発信と接客の場完成 大聖寺鴻玉荘オープン式典 周遊ルートの拠点に

北國新聞(2021年9月20日)

 加賀市が改修を進めていた市有形文化財「大聖寺鴻玉荘(こうぎょくそう)」のオープン式典は19日、同市大聖寺関町の現地で行われた。ホンダを創業した本田宗一郎氏らが訪れた離れ座敷(鴻玉荘)は「本館」として室内の見学や接客の場、主屋は大聖寺地区の歴史資料の展示館として用いる。週末に一般公開し、山の下寺院群から大聖寺城跡につながる周遊ルートの観光拠点として利活用する。

 大聖寺鴻玉荘は大同工業(加賀市)の社長を務めた新家家の元邸宅で、2010年、市に寄贈された。離れ座敷は木造2階建てで、1947(昭和22)年に完成した。特徴的な飾り窓や障子などが残るほか、客座敷として使われ、多くの経済人が訪れた。

 主屋は木造2階建てで、1925(大正14)年、料亭だったのを住宅用に改築した。大聖寺藩最後の藩主前田利鬯(としか)にまつわる資料などを展示する。

 市は文化振興や観光交流の拠点にする目的で2019年度、改修に着手し、1億2550万円を投じた。一般公開は毎週土、日曜の午前10時~午後4時で、無料となる。

 式典では宮元陸市長が「歴史都市大聖寺の魅力を発信できる施設として活用されることを期待したい」とあいさつ、中谷喜英市議会議長が祝辞を述べた。

えきねっと びゅう国内ツアー

加賀・白山・小松 ニュース

加賀・白山・小松
イベント

加賀・白山・小松
スポット