万葉のふるさとについて語るパネリストら=高岡市万葉歴史館

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万葉故地の魅力語る 万葉歴史館で記念シンポ

北日本新聞(2021年10月4日)

 秋の特別企画展「万葉のふるさと 憧れの万葉故地へ」が開催中の高岡市万葉歴史館(同市伏木一宮)で3日、記念シンポジウムが開かれた。万葉集ゆかりの地から3人をパネリストに迎え、坂本信幸館長をコーディネーターにその魅力を語り合った。

 シンポジウムは「令和時代の万葉のふるさとを語る」と題し、万葉愛好者ら約40人が参加した。大宰府万葉会(福岡)の松尾セイ子会長は、元号「令和」の典拠となった万葉集「梅花の宴」に出席した32人の役職に合わせた万葉衣装を作り、宴の再現に活用していることを紹介。山陰万葉を歩く会(島根)の川島芙美子会長は、石見地方は歌人の柿本人麻呂に関係した場所が多く、小中学校での短歌教室を通して子どもたちにも親しまれていることを話した。

 紀伊万葉ネットワーク(和歌山)の馬場吉久副会長は、紀伊万葉ウォークや万葉植物講座などの活動を説明。和歌の浦の日本遺産認定に触れ、県も景観に配慮するようになったと述べた。坂本館長は、万葉歴史館で全国の万葉情報の発信を検討したいとし、「振興会を立ち上げることにしており、旅行などを計画して皆さんと一緒に万葉故地を楽しみたい」と話した。

 シンポは、3日まで開かれた「高岡万葉まつり」の協賛行事。特別企画展は12月20日まで。

 市万葉歴史館は今年4月に常設展示室を「万葉体感エリア」、9月に企画展示室を「万葉学習エリア」としてリニューアルした。

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