塩尻・岡谷市境の塩嶺御野立(おのだち)公園で18日、日本一短い祭りとされる「塩嶺御野立記念祭」が開かれた。両市職員や地元区長ら約50人が「一同、礼」の声に合わせて20秒間、明治天皇巡幸の記念碑前で頭を下げ、祭りを終えた。
記念碑は、明治天皇が1880(明治13)年に現地を訪れたことを記念し、1915(大正4)年に地元有志が建立。同年から毎年記念祭を開いている。年2回で、春は岡谷市、秋は塩尻市の担当。新型コロナを考慮し、昨年から参加者を制限し、懇親会も中止している。塩尻市の小口利幸市長は「日常生活に戻れるよう新型コロナが早く収束することを願った」と話した。