優美な踊りと演奏を披露する諏訪町支部の担い手たち=八尾曳山展示館

優美な踊りと演奏を披露する諏訪町支部の担い手たち=八尾曳山展示館

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八尾でおわら特別ステージ始まる

北日本新聞(2021年11月4日)

 越中八尾観光協会の「おわら特別ステージ」が3日、富山市八尾町上新町の八尾曳山展示館で始まった。新型コロナウイルスの感染拡大で、「おわら風の盆」が2年連続の中止となったことを受け、伝統の継承のためにも初めて設けられた披露の場。来年3月までの土日に計33回開く。

 特別ステージには県民謡越中八尾おわら保存会の11支部がそれぞれ出演し、特色ある舞台を見せる。初日は、諏訪町支部が三味線や胡弓(こきゅう)の音色と唄(うた)に乗せて優美な踊りを披露した。

 ステージに先立ち、同協会の杉山峰夫会長が「皆さんにご覧いただくことが伝統の継承につながる。地元関係者の喜び、感動を感じてもらいたい」とあいさつした。

 終了後、同町の三味線奏者、山田忠人さん(49)は「人前で2年ぶりに演奏ができてうれしい。来年の風の盆に向け、練習に身が入る」と語った。

 特別ステージは同協会の観光客誘致事業の一環で、富山市が開催費を補助している。鑑賞料は500円(高校生以下300円)。同事業ではこのほか、八尾地域の散策に使える「八尾おもてなしパスポート」を市内に宿泊した人に1万部限定で配布している。

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