福井藩に招かれた米国人教師で、日本で初めてクリスマスパーティーを催したとされるW・E・グリフィスの来福150周年を記念したイベントが、福井市グリフィス記念館で開かれている。書簡の記述を再現した館内装飾やイルミネーションがクリスマスムードを高めている。
グリフィスは1871年に福井へ来て藩校で語学や当時最新の化学理論を教えた。同年12月にグリフィスが家族に宛てた手紙には、同居していた生徒数人と、松や張り子のおもちゃで暖炉などを飾ったり、靴下の代わりに足袋をつるしたりして「愉快で斬新なクリスマス」を楽しんだ記述が残っている。
イベントは日下部・グリフィス学術・文化交流基金と福井大、同館が企画。館内は記述を基にした手作りのクリスマス飾りで彩られ、夜にはイルミネーションがともる。26日まで。
グリフィスゆかりの地をたどるスタンプラリー(~25日)も行っている。JR福井駅から同館まで6カ所を巡る。先着150人に菓子などが入った足袋を贈る。
館内では、日本初のクリスマスパーティーについての展示も開催中。入館は午前10時~午後5時半。観覧無料。イルミネーションは午後4~10時。問い合わせは同館=電話0776(50)2911。