福井県福井市が特産化を進める三里浜砂丘地の野菜や果物の商品力を高めようと12月14日、生産者が料理人らと同市園芸センターで意見交換した。オリーブや葉物野菜など5品目を試食し、参加者からは「生産する手間もストーリーになる」「商品の強みをしっかりアピールしたほうが良い」などの意見が出された。
同地の農産物の魅力向上を図る市の「さんりはまベジフルブラッシュアップ事業」の一環。商品力の改善を目的に本年度、初めて実施した。3回シリーズでこの日が最終回。これまで7、9月に行い計8品目を試食した。
最終回はオリーブのオイルと塩漬け、ニンジン「きゃろふく」、葉物野菜カーボロネロ「ディノケール」、こかぶの5品目を試食した。
オリーブオイルは三里浜オリーブ生産組合が商品開発を進めており、栽培している9品種のブレンドオイル、スペイン原産のオイル用品種「アルベキーナ」を搾った商品の2種類と、市販品とを食べ比べた。
市販品より「のどごしがやわらかい」「さわやかでおいしい」と高評価。さらに「料理に使うのはもったいない。飲むオリーブオイルとして販売してみては」との提案も出された。
同組合の組合長は「今後の取り組みの参考になった。オリーブオイルの活用についてはいろいろな方策を模索していきたい」と話した。
市は今後も取り組みを進め、産地育成やPRにつなげたいとしている。