射水市立町(新湊)の大楽寺(田村晴彦住職)は新型コロナウイルスの終息を願い、魔除(よ)けの意味を持つ赤色の岩石6点を境内に設置した。22日は開眼法要を行い、参拝者に披露した。
田村住職は2017年に比叡山で修行した際、暗闇の中で赤く光る石が何度も目に浮かんだという。不思議な光景が印象に残り、岩石収集を始めた。新型コロナが世界中で猛威を振るう中、寺で祭る不動明王の垂迹(すいじゃく)として境内に置いた。
レッドジャスパーと呼ばれる天然石で、オーストラリアや南アフリカ、青森県など国内外から取り寄せた。最も大きなものはインドネシア産で高さ95センチ、長さ140センチ、重さ1・1トン。研磨加工が施され、「大楽寺魔除け赤の巨石」と名付けた。岩石は業者に依頼し、今月中旬に取り付けた。
来年3月にはさらに3点を境内に置く予定。田村住職は「コロナという魔物を払う気持ちを込め、皆さんに手を合わせて見てもらいたい」と話した。