若狭ふぐの宅配サービス用のてっさを仕上げる関係者=12月21日、福井県小浜市阿納の「かわはら旅館」

若狭ふぐの宅配サービス用のてっさを仕上げる関係者=12月21日、福井県小浜市阿納の「かわはら旅館」

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若狭ふぐ"花盛り" 福井県小浜市・阿納で宅配セット発送本格化

福井新聞(2021年12月24日)

 福井県若狭地方を代表する冬の味覚「若狭ふぐ」が旬を迎え、小浜市阿納の民宿で宅配セットの発送が本格化している。てっさ(薄づくり)やてっちり(鍋)を自宅で気軽に味わうことができ、年末年始の贈答品としても人気が高い。今シーズンは育成も順調で大ぶりなフグが多く、嶺北から注文が相次いでいる。

 阿納区では、1980年代からフグの養殖を行っている。宅配はフグの販路拡大につなげようと、民宿4軒でつくる阿納ふぐ組合が1989年から始めた。

 発送する前日に、区内にある養殖いけすから重さ900グラムほどのフグを水揚げし、下処理して一晩寝かせる。水分が抜けたフグを切り、大皿に花のように盛り付け梱包、発送する。冷蔵庫に入れれば3、4日ほどもつという。ふるさと納税の返礼品としても発送している。

 同組合の組合長は「脂がしっかり乗っていて甘みのある味が特徴。そのまま食べるか、しゃぶしゃぶやあぶりでも楽しめる」と話す。今年は水温がやや高いものの「昨年よりも身が締まり大きく育っている」と長男も太鼓判を押す。

 発送は来年3月まで。宅配セットは6種類あり、てっさ、皮、あら、ひれ、薬味などが詰められる。送料込みで1セット1万500円から。問い合わせは同組合=電話0770(54)3555。

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