戦国武将明智光秀が越前に暮らした雌伏の時代に焦点を当てた連載記事のパネル展「戦国越前の謎を解く~明智光秀『青の10年』」が1月3日、福井県福井市の県立歴史博物館で始まった。5月17日まで。
織田信長に仕える以前の前半生について、県立一乗谷朝倉氏遺跡資料館の石川美咲学芸員が2019年10月から8カ月、22回にわたり福井新聞に寄稿した記事のパネルを展示した。
ルーツが美濃の土岐一族であることや、朝倉義景を頼り越前を訪れ、坂井市の称念寺門前で10年間を過ごしたことを数々の史料をもとに考察。医術にたけた光秀が一乗谷に高度な医学をもたらした可能性など、近年になり研究が進んできた若かりし光秀にまつわる逸話が紹介されている。
一乗谷朝倉氏遺跡が昨年、特別史跡指定50周年、特別名勝指定30周年を迎えたことにちなみ、指定前の現地の写真を現在と対比し、発掘や整備の歴史を物語る写真展も開かれている。