福井県敦賀市横浜の杉津郵便局に、近くの女性書家が作成したつるし飾りや絵はがきなど約50点が飾られている。2019年度から毎年、年末から1月末に正月を彩る展示をしており、今回で3回目。女性は「多くの人が作品を楽しんでくれれば」と期待している。31日まで。
女性は趣味で布小物を制作しているほか、19年秋からは書き方などにとらわれず思うがままに筆を走らせる書「己書(おのれしょ)」の道場師範として、市内で指導に当たっている。
展示にはツルやツバキ、草履などの布小物をつるした高さ約1・5メートルのつるし飾りや、布で作った獅子舞の置物が並ぶ。丸みのある独特の書体で「あけましておめでとうございます」と記し、今年の干支(えと)「寅(とら)」の絵を添えた絵はがきなどもある。
同郵便局によると、郵便局を訪れた人からは「華やかな作品で、気持ちが明るくなる」という声が多く聞かれるという。女性は「地域の人が喜んでくれるなら、来年度以降も展示を続けていきたい」と話していた。