新事務所の一角に設けられたギャラリー=金沢市石引4丁目

新事務所の一角に設けられたギャラリー=金沢市石引4丁目

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仏壇寄って見まっし 金沢商工業協組、金沢市石引の新事務所にギャラリー開設【石川県】

北國新聞(2022年2月3日)

  ●若い世代にPR
 金沢仏壇商工業協同組合は2日、ギャラリーを併設した新しい事務所を金沢市石引4丁目に開設した。事務所に展示スペースを設けるのは初めてで、仏壇のある住宅が減る中、特に若い世代が気軽に立ち寄って仏壇や仏具に親しむ場所をつくる。職人が制作した漆塗りのアクセサリーや置物なども展示し、国の伝統的工芸品に指定されている金沢仏壇の技と魅力をPRする。

 新事務所は北陸学院中高の向かいの建物に設けた。入り口付近のギャラリーは「金沢仏壇工芸ギャラリー」と銘打ち、オープンした2日は小ぶりな仏壇やお鈴、漆塗りのギンナンに螺(ら)鈿(でん)を施したネックレス、蒔(まき)絵(え)で鳥などを描いたヒョウタンなど、組合員の作品を並べた。

 従来は武蔵町のビル内に事務所を置いていた。利便性が良く、一般の人も訪ねられる場所にしたいと石引への移転を決めた。ギャラリーの展示品は購入可能で、販売促進や組合員の店に足を運ぶきっかけにつなげる。

 組合によると、現代は仏間の無い住宅が増え、特に若い世代は仏壇店に縁の無い人が多くなった。組合員は70代が最も多く高齢化が進んでおり、需要の拡大や業界の担い手育成が課題となっている。

 大竹正信理事長は、個性的な仏具などさまざまな作品をギャラリーで紹介したいとし「金沢には腕のいい職人がたくさんいる。ぜひ若い人に来てもらい、金沢仏壇を知ってほしい」と話した。

 ギャラリーは2月中は月、水、金曜に営業する。3月以降は木、日曜以外の日に開く。

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