第45回県水墨画協会展(福井新聞社後援)が2月3日、福井県福井市の県立美術館で始まった。墨のにじみやぼかしなどを生かし描いた会員の力作や同協会創立役員の遺作など約60点が並ぶ。6日まで。
同協会は年1回作品展を開いていたが、昨年は新型コロナウイルス感染防止のため中止、2年ぶりの開催となった。会員は「墨とともに」をテーマに新作を出展した。
知事賞に選ばれた福井市の女性の「まなざし」は、右半分にはさまざまな表情の仏像を、左半分には仏像のシルエットを描いた。濃く曲線の模様を描くことで、動きや立体感のある作品となっている。
このほか45回目を記念し、初代会長をはじめとする同協会の創立に携わった役員の遺作が並ぶ。