福井県福井市東郷地区有志による「新幹線開業に向けて越美北線を考える会」の活動成果展示が2月15日、福井市のハピリン内の市総合ボランティアセンターで始まった。JR越美北線の景観調査などを通して会員が感じた楽しみ方や改善案など、ローカル線の魅力を紹介するパネル約40枚が並ぶ。
同会は、観光路線としての越美北線の魅力発信を目指し昨年3月、イラストレーターやカメラマン、庭師、建築士など多彩な専門知識を持つメンバーが集まって発足。市の市民活動助成事業採択を受け、景観調査や沿線住民への広報啓発に取り組んだ。
展示では、本年度夏、秋、冬に実際にメンバーらが越美北線に乗車して取り組んだ景観調査の様子を写真を交え紹介。フォトウオークイベントで講師を務めた、SNS(会員制交流サイト)を中心に作品を発表している「hoyano film」メンバーの写真もある。
そのほか沿線魅力マップや駅舎の整備案、外国人目線で魅力に感じるポイント、地理や歴史に触れながら沿線を楽しむプランをまち歩き番組風に紹介するなど、調査を通した感想をメンバーの個性豊かに発信している。同会の平本秀信会長は「沿線地区に活動を広げながら、住民主体でできることに来年度以降も取り組みたい」と話している。
20日までで、午前9時~午後9時(土日は同5時)。