戦国時代について楽しく学ぶトークライブが3月12日、福井県福井市のハピリンで開かれた。日本史に関する複数の著書がある「歴史大好き芸人」の房野(ぼうの)史典さんらが、武将たちが覇を競った時代の出来事や背景を笑いを交えて紹介した。
10月に開館する一乗谷朝倉氏遺跡博物館(仮称)をPRする県のイベントの一環。
房野さんは戦国時代の大まかな流れを分かりやすく解説した。室町時代に各地の「ボス」だった守護大名の力が次第に強まったことなどを発端に、幕府が滅ばないまま戦乱の世になったとし「だから室町時代と戦国時代は時期が重なっている」と話した。
イラストを多用したスライドを使い、織田信長や豊臣秀吉、徳川家康の栄枯盛衰を説明。「信長がうつけと呼ばれていたのは服装がとっぴだったから。今で言うヤンキーやパリピのようなもの」と笑いを誘った。
後半は、県立一乗谷朝倉氏遺跡資料館の学芸員と房野さんが、来場者にクイズを出しながら朝倉氏にまつわるエピソードなどを披露。朝倉氏は医術に優れ、城下町では医者が診察や研究を行っており、明智光秀が傷薬の作り方を学んだと説明した。