ベジタリアン(菜食主義者)やイスラム教徒の観光客の誘致を推進するため、料理旅館「万水閣」(南砺市立野原東・城端)は19日から肉や魚を使わないコース料理を提供する。
コースは、大豆のつみれ団子や五箇山豆腐の刺身、米粉の天ぷらなど10品。同館の武田州平代表と全国通訳案内士の長岡成子さん(金沢市)がメニューを開発し、南砺市観光協会が協力した。
同協会は、新型コロナ収束後のインバウンド需要回復を見据え、多様な宗教に配慮した環境づくりを進めている。
16日は同館で試食会が開かれ、武田代表は「食事に制約のある人にも南砺の多彩な味覚を楽しんでほしい」と話した。コース料理は2日前までの予約が必要。