オーストラリアのガラス作家、カースティ・レイさんの作品を紹介する企画展「静けさの地平」が、富山市ガラス美術館で開かれている。故郷の自然からイメージを膨らませたオブジェが並び、40年にわたる創作の歩みを伝える。6月26日まで。
レイさんは1955年に生まれ、首都キャンベラに拠点を置く。日本初開催となる今回の個展には代表作や新作約50点を出品した。
「折り」シリーズは板ガラスを布のようにたわませ、移ろいゆく自然から得た感触を込めた。「農具」シリーズは地面に刻まれた農作業の痕跡を表現し、その地への思いや愛着を託した。北日本新聞社後援。