福井県福井市と鯖江市にまたがる文殊山で、オウレンが見頃を迎えている。小さく白くかれんな花を一目見ようと登山者が訪れ、"春の使者"をカメラに収めている。
オウレンはキンポウゲ科の山野草。漢方薬の原料としても用いられている。
麓にある福井市大村町の楞厳寺の住職によると、開花し始めたのは今月初めごろ。大雪の影響で山頂周辺にはまだ雪が残っており、昨年と比べ1カ月ほど遅れたという。
高さ10~15センチほどで、小さな星のような花をいくつも咲かせている。同寺近くの登山道から15分ほどの道沿いでは群生している様子が見られる。住職は「登山者に人気で、みんな写真に撮ってブログに上げている」と話す。山頂ではこれから咲くとみられ、今月いっぱい見頃という。