●魚町で試し曳き
七尾を代表する祭礼「青柏祭(せいはくさい)」の開幕を翌日に控えた2日、山車「でか山」を巡行する山町の一つ魚町が試し曳(び)きをした。市中心部ではでか山の舞台を飾る人形を披露する人形見が行われ、3年ぶりの巡行を前に、市街地は活気に包まれた。
魚町の若衆ら約50人が御祓地区コミュニティセンターに集まった。木遣(きや)り衆の曳き出し唄に続き、「エーンヤー」の掛け声で一斉に綱が引かれると、むしろで覆われ、完成間近のでか山が一気に動き、見守った住民が歓声を上げた。
小島町の唐崎神社では、紅葉川で清めの神水をくみ取る「お水取り」神事が営まれた。山町の総代や若衆ら20人が神水で手を洗い、本番を前に身を清めた。
青柏祭は3日午後8時半、鍛冶町の宵山(よいやま)で幕を開ける。4日は午前1時に府中町の朝山、同8時に魚町の本山が繰り出し、午後0時半ごろに3基が大地主(おおとこぬし)神社にそろう。5日はルートを短縮し、市中心部を巡行する。