鎮座1240年の節目に改修される神輿蔵=小松市の安宅住吉神社

鎮座1240年の節目に改修される神輿蔵=小松市の安宅住吉神社

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築93年の神輿蔵を初改修 小松・安宅住吉神社で3年ぶり「安宅まつり」巡行へ美しく

北國新聞(2022年5月6日)

 小松市の安宅住吉神社は、境内にある築93年の神輿蔵(みこしぐら)を初めて改修する。神社の鎮座1240年記念事業として、10日から屋根や壁の修復作業に取り掛かり、7月の完了を目指す。蔵は9月に行われる神社の例大祭「安宅まつり」で氏子が担ぐ神輿を保存している。この2年間、新型コロナの影響で神輿巡行はかなわなかったが、今年は3年ぶりの実施を予定しており、美しい蔵でまつりを迎える。

 蔵は1929(昭和4)年に神社の神輿が新調されたことに合わせ、参道に建てられた。高さ約7メートル、幅約6メートル、奥行き約5メートルある。屋根や壁が傷んできたため、鎮座1240年の節目に改修することにした。屋根瓦の吹き替え、壁の補修、内部の白幕の張り替えを行う。

 9月の安宅まつりでは例年、氏子が神輿を担いで安宅町内を威勢よく練り歩く。2020、21年は感染拡大防止対策として神輿巡行を取りやめ、代わりにご神体を納めた木箱「唐櫃(からひつ)」を少人数で担ぎ、町内を回った。今年は神輿巡行を実施する方向で調整している。

 安宅住吉神社では鎮座1220年(2002年)に本殿、幣殿の改修と授与所の新築を行い、神社がある二堂山(ふたつどうやま)への遷座360年(2007年)に貴賓室「斎館」を新築するなど、定期的に大規模改修を進めてきた。鎮座1250年に当たる2032年には、参拝者の控室「参集殿」を建て替える。

 北村嘉章宮司(68)は「伝統文化や技の継承のため、今年はぜひとも美しくなる蔵から神輿を巡行させたい」と話した。

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