行燈作りに励む中之島若連中のメンバー

行燈作りに励む中之島若連中のメンバー

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伝統の赤行燈で祭り彩る 4日から3年ぶり庄川観光祭

北日本新聞(2022年6月3日)

 4、5の両日に砺波市庄川地域中心部で開かれる「庄川観光祭」に向け、各町内で行燈作りが大詰めを迎えている。ことしは70回目の節目を迎えるとあって、祭りを取り仕切る総裁許(そうさいきょ)の中之島若連中は、伝統の赤色の行燈(あんどん)で祭りを彩ろうと張り切っている。

 庄川観光祭は新型コロナウイルスの影響で一昨年、昨年と2年続けて中止となり、ことし3年ぶりに開かれる。コロナ前の大中小の行燈24基から数を減らし、13基が2日間、町を練り歩く。

 中之島若連中は、今年1月に庄川町夜高保存会から「ことし70回の節目を迎える祭りに花を添えてほしい」と協力を求められた。新型コロナの収束が見通せず不安はあったが、地域住民の後押しもあり、参加を決めた。

 20~50代の15人が、高さ6メートル、横3メートル、奥行き9・2メートルの大行燈を製作している。伝統の濃い赤色を基調に塗り、えびす様や鬼、竜をかたどり、覇気ある行燈に仕上げている。総裁許の藤井陽一さん(39)は「やってよかったと思ってもらえる祭りにしたい。感染対策をしっかり行い、無事に終わらせたい」と話した。

 庄川観光祭は、初日に県内トップとなる花火大会で幕開け。行燈をぶつけ合う「合わせ」や行燈の美しさを競うコンクールもある。

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