福井県大飯郡おおい町特産の青梅を実と種に分けるメンバー=6月14日、福井県大飯郡おおい町本郷

福井県大飯郡おおい町特産の青梅を実と種に分けるメンバー=6月14日、福井県大飯郡おおい町本郷

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梅果汁エキス生産ピーク「夏バテにぴったり」 おおい町「おおい夢工房」

福井新聞(2022年6月15日)

 福井県大飯郡おおい町特産の青梅を使った「梅肉エキス」作りが、町内でピークを迎えている。青梅の果汁を長時間煮込んだペースト状のエキスは、黒色で酸味が強いのが特徴。作業に携わる地元主婦は「昔から家庭の常備薬として重宝され、夏バテ対策にもピッタリ」とアピールしている。

 町内の主婦でつくる「おおい夢工房」では、主力商品の一つとして2000年から梅肉エキスを生産している。今季の作業は6月9日から始まり、今月下旬までに30グラム入りで500瓶ほどを作る予定という。

 14日には、メンバー9人が契約農家から収穫された直径2、3センチほどの青梅約100キロを専用の器具で割り、搾り汁を土鍋で煮込んでいった。果汁が薄緑色からとろみがついた黒色になるまでには9時間ほどかかり「焦げないように熱い土鍋をしゃもじで混ぜるのは大変」とメンバーは話す。

 青梅1キロから作れるエキスはわずか30グラム。出来たては強い酸味があり、一年ほど熟成させるとまろやかな味に仕上がるという。疲労回復や二日酔いなどさまざまな効果が期待でき、毎年県内を中心に注文が相次ぐ。

 20年以上生産に携わる女性は「梅肉エキスを味わい、今年も元気に過ごしてほしい」と話していた。

 昨年作った分は、同町成海の道の駅「うみんぴあ大飯」や町内のスーパーなどで販売されている。1瓶(30グラム入り)2700円。問い合わせはおおい夢工房=電話0770(77)3002。

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