初公開された「雪」の原稿=加賀市中谷宇吉郎雪の科学館

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「雪」の原稿初公開 加賀の中谷宇吉郎科学館 博士の名著に見入る

北國新聞(2022年7月15日)

 加賀市中谷宇吉郎(なかやうきちろう)雪の科学館で14日、同市出身で世界で初めて人工の雪の結晶を作ることに成功した中谷博士の名著「雪」の原稿を初公開する企画展「新収蔵品展」(北國新聞社後援)が始まった。初日は大勢の愛好者らが訪れ、「雪の結晶(雪)は、天から送られた手紙である」の有名な一文が記された原稿を興味深く眺めた。

 「雪」は中谷博士が自らの研究について一般向けに書いた本で、1938(昭和13)年に発売された。原稿は中谷博士の没後約60年にわたり所在不明だったが、博士の門下生の遺族宅で見つかった。原稿は博士と盟友である岩波書店編集者の小林勇氏が分担して書いたことが判明した。

 企画展では小林氏の記述を博士が添削した原稿用紙など275枚を公開した。博士が門下生に贈ったぐいのみを描いた墨絵、著書「科学と政治」の直筆原稿など計9点が並んだ。10月18日まで。

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