福井空襲や福井地震の犠牲者を悼む「福井城址お堀の灯り」が7月23日から、福井県福井市の同城址で開かれる。新型コロナウイルス感染拡大防止のため規模は縮小しているが、南西側の御本城橋から御廊下橋までの一画と、北東側のお堀に、計818個の灯りが浮かべられる。30日まで。
1945年の空襲や48年の地震で多くの人がお堀に飛び込み亡くなったことから、鎮魂のために同市順化地区の住民らでつくる「順化お堀の灯り実行委員会」が主催し今年で13回目。新型コロナ感染拡大防止のため2020年から規模を縮小し、お堀の一画のみで行っている。
実行委による準備が着々と進んでおり、7日には使用する道具を確認。発光ダイオード(LED)が点灯するかや機材数をチェックした。当日は直径3.6~7.2メートルの円形の土台にLEDを並べ、水上に浮かべて点灯する。
実行委の灯り部門責任者の山田准朗さん(72)は「不死鳥福井の思いを若い人に引き継いでいくため、これからも続けていきたい」と話していた。
各日午後5~11時。問い合わせは順化公民館=電話0776(20)5458。