ビッグボスのバットは福光産―。プロ野球日本ハムファイターズの「ビッグボス」こと新庄剛志監督(50)が使っているノック用バットは、富山県南砺市法林寺(福光)の河合バット製作所で作られた。赤と金、銀、黒で着色された派手なデザインの特注品。同じモデルが福光体育館で展示され、ファンが一目見ようと訪れている。
河合バット製作所の河合彦光社長(62)によると、昨年末に注文が入った。新庄監督の日本ハム選手時代に、同社がバットを製作していたことがきっかけ。
ノック用バットはホウノキ製で長さ91センチ。赤基調と金基調の2本あり、どちらにも「BIGBOSS」「SHINJO」の刻印が入っている。試合用に比べグリップが細く軽い。
監督は春のキャンプから使用している。3月25日の開幕戦の始球式で、投げたボールをキャッチしたパフォーマンスを見せた際にも、赤いバットを持って打席に立った。5月31日に赤の1本を球場に来た子どもにプレゼントした。
「新庄監督に関連した話題を、バット産地の地元で生かしたい」と、河合社長が5月下旬から、福光体育館の玄関で同じモデルのバットを紹介。色は同じで「BIGBOSS」の刻印だけが入ったモデルだが、持つことができ、利用者や子どもたちは喜んでいる。
同体育館の林裕一館長(42)は「監督の人気は高い。多くの人に見に来てもらい、利用者が増えればいい」と話している。