徳賞寺の粟谷住職(右)がしたためた「恋」の字を受け取る賀茂神社の公式キャラクター双葉恋叶に扮するMAIさん=福井県三方郡美浜町の同寺

徳賞寺の粟谷住職(右)がしたためた「恋」の字を受け取る賀茂神社の公式キャラクター双葉恋叶に扮するMAIさん=福井県三方郡美浜町の同寺

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美浜町の徳賞寺×福井市の賀茂神社、恋まつわるコラボ 七夕仕様の御朱印も

福井新聞(2022年9月9日)

 福井県三方郡美浜町の徳賞寺が福井市の賀茂神社の提案を受け、連携PRに取り組んでいる。賀茂神社の「恋おみくじ」の文字を禅画家でもある徳賞寺住職が手掛けたほか、7月に期間限定のコラボ御朱印を配布。同神社の公式巫女キャラクターとして県内のアイドルグループがPRに加わるなど、幅広い年代が日本の伝統文化に触れるきっかけを作っている。

 同神社は奈良時代に建立されたと伝わる陰陽道の古社で、遠祖は安倍晴明の師匠、賀茂氏に当たる。由来にあやかり、越前和紙を使った恋おみくじを6月から配布。同神社2体目で恋おみくじにちなむキャラクター「双葉恋叶(れんか)」も誕生させ、アイドルグループ「さくらいと」のMAIさんが務めるなどPRしてきた。

 プロジェクトの仕掛け人は賀茂神社氏子の水嶋さん。北陸新幹線県内開業を前に嶺北と嶺南、神社と寺の垣根を越えて連携を強め、地域活性化を図ろうと企画した。だるま絵の禅画家として著名な同寺住職の粟谷さん(雅号・大雲道人)が水嶋さんの思いに賛同して協力。粟谷さんがしたためた「恋」の字を贈り、恋おみくじにデザインすることになった。

 7月30日には双葉恋叶に扮するMAIさんが徳賞寺を訪れ、恋の一文字を受け取った。粟谷さんは「かつては神仏習合思想もあった。文化と地域の境を越え、今まで以上に強いつながりができれば」と話していた。

 この日は、限定品の七夕仕様の御朱印も配布。嶺南のご当地キャラ「嶺南ミカミちゃん」の作者「上司」さんが作画した双葉恋叶を配置し、2枚そろえると背景に天の川が完成するもので、ファンが笑顔で受け取っていた。

 水嶋さんは「2カ所でコスプレの撮影会も開けないか」と次の企画を考える。「お年寄りだけでなく若い人も楽しめる場所にしたい。伝統文化や地域を盛り上げていきたい」と話していた。

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