文豪・島崎藤村(1872~1943年)が生まれた木曽谷の旧中山道馬籠宿(岐阜県中津川市、旧木曽郡山口村)で、キンモクセイが甘い香りを漂わせている。観光客らは4日、香りを楽しみながら風情が残る街並みをゆっくり散策していた。
馬籠観光協会は昨年、坂と水車がある宿場町の風景を生かそうと、直径約2メートルの水車を2基製作。老朽化した観光案内所近くの1基を取り換え、宿場上部の入り口近くに1基増設した。馬籠宿案内人の会で観光ガイドを務める楯啓彰(たてひろあき)さん(66)=中津川市山口=は「年配の方には懐かしく、若い人には新鮮な風景でしょう」と話した。