限定デザインの2種類の御城印=福井県小浜市役所

限定デザインの2種類の御城印=福井県小浜市役所

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限定御城印いかが...築城500年の後瀬山城、小浜城

福井新聞(2022年10月12日)

 福井県小浜市の後瀬山城が築城から500年となることを記念し、「小浜市の歴史と文化を守る市民の会」は、後瀬山城と小浜城の御城印の限定デザインを販売している。通常の倍のサイズで、江戸時代の史料に描かれた各城周辺の風景をあしらった。各500枚限定。後瀬山城の限定版は、22日に城跡での特別販売も予定されている。

 後瀬山城は1522年に若狭守護武田元光が築き、歴代国主が居城とした。1601年、初代小浜藩主京極高次の小浜城築城により廃城となったとされる。後瀬山城跡は国史跡、小浜城跡は県史跡に指定されている。御城印は城主の家紋や城の名前を記した御朱印の城版で、同会が昨年、後瀬山、小浜両城の御城印を発行している。

 後瀬山城の限定版には、江戸時代の「雲濱八景絵巻物」に描かれた後瀬山周辺の景観をデザインに取り入れ、「築城500年」の記念印を押印。小浜城の限定版は、幕末の「小浜城下鳥瞰図(ちょうかんず)」に描かれた情景をあしらった。

 いずれも1枚千円。作成経費を除いた売り上げは、後瀬山城跡の整備や酒井家文庫の保存に活用する。後瀬山城の御城印は若狭おばま観光案内所、小浜城は山川登美子記念館でそれぞれ購入できる。

 22日午前9時~午後2時には、標高約170メートルにある後瀬山城跡で、若狭おばま観光協会による御城印の特別販売がある。後瀬山城の限定版と通常版各80枚ずつを用意し、うち限定版は先着10人に文字をその場で書き上げる。

 市民の会事務局の市文化交流課担当者は「昔の両城の情景に思いをはせてもらい、関心を高めてもらいたい」と話している。

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